2006年03月07日

映画 『機動戦士ZガンダムIII A New Translation −星の鼓動は愛−』

こんな『Z』が見れる日が来るなんて、今日まで生きていて良かったと思える。
そんな映画でしたよ。
例によってネタバレ含みますので、白い空白をマウスドラックで楽しんでください。

土曜日のうちに新訳Z第一章を観て、月曜の午前中に第二章を観て、万全の体制で臨みましたよ。
ちなみに、第一章の感想がこちらで、第二章の感想はこちらです。


最初は不安と共に物語に巻き込まれ、次に人々との出会いを繰り返して成長し、最後は成長した自分を開花させて突き進む。
そういう物語としてある種の王道的流れが気持ちいいです。
とはいえカミーユに関しては、後半はただの成長という言葉では表せない、何かの境地を越えた存在になりつつありましたよね。
そんなTV版を編集して製作された作品なのですから、今回のカミーユはいろいろな事が解ってしまう人である部分が顕著に表現されています。
なんつーか、全然新人の風格では無くなっているというのがちょっと引っかかる部分ではありました。
まあ、当たり前なんですけどね。

あの第二章ありきという事なのでしょうが、最終章は怒涛のストーリー展開でした。
エウーゴ、ティターンズ、アクシズの三つ巴に、シロッコのジュピトリスという四つの勢力が、あっちに引っ付きこっちに引っ付き、まあこの短い間によくもこれだけ事を運べるものだと言いたくなるくらい各派閥のTOP会談がなされます。
同様に戦闘も引っ切り無しに続きます。
そして「皆殺しのトミノ」の異名の象徴であるラストへと駆け上がります。
断続的な物語を短時間につなげてあるだけに、各キャラから発せられるセリフの真意が何を意味しているのか解らない部分が多々ありました。
その場の雰囲気的には読み取れるので問題はありませんが、真意まで探ろうとすると、やはりあと何度か見直さないと自分はそこまで近づけないようです。

個別に気になった部分は、ヘンケンとエマの関係というか掛け合い。
最後がどうなろうが、TVシリーズより幸せそうな二人を見れて良かったですよ。
これ、悲しいかな戦争ですからあのラストは仕方なし。

あと新作カットのハマーン様の仕草がミョーに女らしさを出していた件について。
攻撃は最大の防御といいますが、強気の人って大概心の寂しい人が多いのですよね。
普通の人以上に傷付きやすく脆いから、つい気を張ってしまうのですよね。
こういうのは普通の子育て本に載っているくらい当たり前の事なのでしょうが。
確かにあんなに若い身空で女性が一派の大将をこなしてるんだから、それは寂しい気持ちも抱えつつ、何かにすがりたい気持ちもありましょう。
そういう想いからか、敵がいる前では見せないけれど、アクシズの仲間だけがいるグワダンのブリッジとかでは心寒そうに両肩や腰に手を回している姿が新作カットから見受けられました。

確かにサラの使い方が上手かったと思います。
アーガマのクルーと多く関わりあるだけに、レコアとカツを早々に絡めていた成果が出ています。
そう、今回もストーリーの中心に大きく関わったキャラなのに、何ゆえに声優が降板してるのよ?
池脇千鶴はどこいった!?
自分は存じないのですが、締めを任された島村香織さんも不憫というかなんと言うか・・・。
今更ながら、水谷優子さんに戻すのが後ろめたいのだろうが、いったいこの不祥事は誰が悪いのよ???
犯人出て来いっ!!

今回戦闘シーンが多かっただけに、メカ部分が見所たくさんでした。
後半は新型モビルスーツが頻繁に出るだけあり、どれも新作カットで活躍していましたよ。
百式がハイザック臭い盾を持って戦っていたり、バウンドドックのスカートの中に上半身が隠れているカットがあったり、ラストのゼータの変形シーンなんてもうとってもグッドですよ!
そりゃ関連玩具も売れるでしょうよw

バウンドドックといえば、ジェリドって最後バウンドドックに乗って戦っていたんでしたっけ。
そういえばTVでのアイツの最後って覚えていなくって、ロザミー機に乗っていてビックリしましたよ。
相変わらず、何になることも出来ずにアイツは消えていきましたよ・・・。
続けてロザミーといえば今回幽霊しか出てきていない・・・。
バウンドドックもサイコガンダムMKIIもなかったので、いつの間にか死んでる事になってるし。
あれ、ロザミーは第二章でも死んだって記憶が自分の中には無いのですが、自分の勘違いですか?

最後はラストの終わり方について。
いったいどこを変えるのかと思っていたけど、なるほどストレートな想定内の終わり方でした。
どこまでひねるのか見ものだったのですが、これはこれでオッケイです。
人によっては「ラストでカミーユが異常にならなかっただけジャン」と言われてしまうかもしれませんが、そんな単純な事ではないと思っています。
死んだ人の亡霊が生きている人を媒体に力を集めて道連れを引き連れるのは良いとして、その媒体自体が壊れるというのでは救われなさ過ぎます。
人の力を集められる奴だからこそ、多くの人達に好かれている彼だからこそ、本来であれば自滅するかもしれない手段を選んでも、多くの人の魂に助けられて無事に生還できたのですよ。
これを成し得るか成し得ないかは大きいですよね。
っていうか、これが正常でこうあるべき姿だったのでしょうね。
これをやるだけのために3部作があったとしても良いですよ。
自分は許します。
抱き合える体がこの世にあるということは重要なことなのですよ。
たとえ遠くに離れていても、この同じ時代に生きてくれてさえいればいつか会えるでしょう。
そういう基本を忘れちゃいけないですよね。
あー、やっぱりこれは戦争映画だ。



富野監督初め、新訳Zスタッフの皆様、最大の幸せをありがとうございました!
そしてお疲れ様でした!


まだ反転文字が続きますが、この先の物語がとても楽しみです。

サイド1のシャングリラに逃げ込むアーガマ。
そこで出会うジュドーを中心とした少年少女達に振り回されるカミーユとブライト。
何度かの交流の中で、カミーユから何かを学んでいくジュドー。
そして、何らかの理由により戦線を離れなければならなくなったカミーユから託されるZの継承。
ジュドー・アーシュタを中心にハマーン達との戦闘が始まるわけですよ。

あれ、そういえば今回の映画の最後にテロップ出ていませんでしたね。
「次回、機動戦士ガンダムZZ 2007年春 Coming Soon・・・」みたいなのがw
『ZZ』は本来後半でシャア復活をやろうとしたらしいですが、劇場版の話が出てきたのでアクシズ艦隊との決着のみのお話だったから、『F91』みたいにするなら劇場版一本ですむだろうし、グレミー達ネオジオンの動きや、もっとシャングリラの仲間達にスポットを当てるのなら劇場版二本とかに収まるでしょう。
なんならOVAでも・・・。


ホント、大御所にはあと50年は頑張ってもらわないと

リンク先を下記に転載。
>プレゼンターを務めた東京大学院教授の河口洋一郎氏は、「富野氏には名誉賞を贈るという案もあったが、そんなものを贈るとお迎えが来てしまったら困るので見送った。あと50年はがんばっていただきたい」と笑いを誘った


ワクワク
劇場の前にて、携帯でtaku1撮影
ニックネーム taku1 at 00:10| Comment(3) | TrackBack(9) | そこそこ幸せな雑記
この記事へのコメント
こんにちは。
私も昨日、1週間遅れでやっとZ3見てきました!
せっかくネタバレ反転してくださっているブログに
こんなコメント書くのもネタバレになりそうでこわいですが
「抱き合える体がこの世にあるということは重要なことなのですよ。」
この部分の感想に激しく共感!
富野監督が結局は言いたかったことはこれじゃないのかな?と私も思います。
トラックバックはらさせてもらいました。
Posted by ゆみか at 2006年03月12日 15:35
コメントありがとうございます。
TV版のジェリドは、確か黄色のバウンドドックでしたよね。
Posted by Mr. at 2006年03月12日 17:30
>ゆみかさんへ

 共感頂きありがとうございます。
 戦闘シーンについては、
 私も見所たくさんだと思いました。
 書き忘れていましたが、Zがビームサーベル
 投げつけてビーム拡散させるところは
 思わずニヤリとしてしまいました。

>Mr.さんへ

 あー、なんかそんなんだった気がしてきました!
 ロザミーが出ない分、磐梯山的に、
 ジェリドにピンクを乗せたんでしょうね。
 しかし本当にアイツはどうしようも・・・。
Posted by taku1 at 2006年03月12日 19:19
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